山形県の県庁所在地である山形市は、松尾芭蕉の奥の細道にも取り上げられている「山寺」や、樹氷と温泉で名高い「蔵王」などの観光地を有する自然豊かな街です。四方を山で囲まれ、一年中美しい景色を堪能できるスポットがたくさんあります。
山形駅近くの中心市街地も、山形城とお城を取り囲む城下町の神社仏閣、明治、大正時代に造られた洋風建築物などの歴史的建造物が数多く残されています。
電車の乗り換え街にぶらっと観光できるような場所もたくさんあるのでちょっと寄ってみるのも楽しいですね。
また、美味しい食文化や伝統工芸品、映画や音楽など多彩な文化も魅力です 。
この「山形中心街」には、観光に便利なホテルや旅館も多いです。
山形市の中心部は、明治・大正時代に建てられたモダンな建物が点在しています。レンガ造りの郷土館や蔵屋敷を利用した観光施設があり、歩いているとまるでタイムスリップしたような気分になれるエリアです。ノスタルジックな街並みを形成する洋館や蔵屋敷が多く残り、観光地としても人気を集めています。また、独自の文化も楽しめる山形市は、食文化や名物料理も豊富です。
この記事では、「山形市中心街」の見どころや特徴、アクセス方法などをまとめてみました。
また、観光に便利なおすすめホテル・旅館などもご紹介しますので参考にしてください。
霞城公園
山形市の中心部にある霞城公園は、山形城の跡地に造られた広大な城址公園です。
ここでは山形の歴史が息づいており、観光スポットとして魅力的です。以下に、霞城公園の見どころをご紹介します。
- 二ノ丸東大手門: 山形城の二ノ丸にある大手門で、迫力ある建物です。山形城の歴史を感じることができます。毎年期間限定で館内が公開されており、山形城の古地図や復元模型などが展示されています。
- 山形県立博物館: 霞城公園内にある博物館で、山形県の自然と文化に関する資料が展示されています。国宝「縄文の女神」もここで見ることができます。
- 山形市郷土館: 擬洋風の病院建築物で、郷土の医学・医療関係資料などが展示されています。国の重要文化財に指定されている見応えのあるスポットです。
- 最上義光騎馬像: 山形藩初代藩主である最上義光の騎馬像。勇ましい姿勢で立つ美しい像です。
- 霞城の桜: 約1,500本の桜の木が植えられており、特にエドヒガンの木は樹齢600年以上で山形市の天然記念物に指定されています。
旧済生会本館(山形市郷土館)
旧済生会本館(山形市郷土館)は、山形市の中心部に位置する国指定重要文化財の建物を活用した施設です。
明治11年に竣工した擬洋風の病院建築物で、元々は県立病院として使用されていました。その後、民営移管され、市立病院済生館の本館としても利用されました。この建物は、オーストリア人医師・ローレツによる近代医学教育の場としても知られています。
昭和41年に国の重要文化財に指定され、霞城公園内に移築復元されました。現在は1階と2階を一般に公開し、郷土史や医学関連の資料を展示しています。ぜひ訪れて、山形の歴史と文化に触れてみてください。
- 所在地: 山形県山形市霞城町1-1(霞城公園内)
- 電話番号: 023-644-0253
- 開館時間: 午前9時から午後4時30分まで(季節やイベントによって利用時間が変更される場合があります)
- 休館日: 年末年始(12月29日から1月3日まで、季節やイベントによって変更される場合があります)
- 入館料: 平成21年4月1日以降は入館料が無料となっています。
レトロ気分を味わえる中庭。
散策の合間に一息つくのにぴったりですね。
文翔館
山形県郷土館(愛称「文翔館」)は、1916年(大正5年)に建てられた英国近世復興様式の建物で、1975年(昭和50年)まで県庁舎及び県会議事堂として使用されていました。
1984年(昭和59年)に国の重要文化財に指定され、1986年(昭和61年)から10年の歳月をかけて当時の工法を元に忠実に復原工事が行われました。
文翔館の特徴をあげてみます。
・様式美の外観: 建物は大正ロマン溢れる英国近世復興様式で、洗練されたアーチやバルコニー、中央の時計塔が美しいです。レンガ造りの外壁と南陽市の花崗岩で覆われた中庭が調和しています。
・豪華な内装: 入り口の階段にはステンドグラスが輝き、豪華な調度品が並ぶ部屋は優雅。特に「正庁」は県庁時代の重要な場所で、天井の漆喰飾りが美しいです。
・職人の技が光る復原工事: 修理工事には500人の職人が携わり、建物の復原に10年をかけました。シャンデリアや漆喰飾り、時計塔などが見事に復元されています。
・映画「るろうに剣心」の聖地: 佐藤健さん主演の映画のロケ地としても使用され、ファンにも人気です。
文翔館は一般公開されており、誰でも無料で中を見学できます。歴史と美しさが融合した素晴らしい場所です。
山形県立博物館
本館は霞城公園内にあり、地学、植物、動物、考古、歴史、民俗の6部門から成り、山形のなりたちから、県内の自然と文化を総体的に展示しています。
館内の展示室は、3つにわかれています。
第1展示室には「ヤマガタダイカイギュウ」の化石が展示されています。
これは1978年に小学生が発見したこの化石は世界初の新種の化石です。とても貴重なもので一見の価値があります。
また、国宝の「縄文の女神」をはじめ数々の有形文化財や天然記念物等も展示されています。
霞城公園へ行かれたらぜひ博物館にも足を運んでください。
水の町屋七日町御殿ぜき
- 御殿堰の歴史: 七日町御殿堰は、かつて農業用水や生活用水として利用されていた「山形五堰」の一部で、山形城の城濠にも流れていました。2010年に再整備され、昔ながらの石積み水路を活かした町づくりが行われました。
- 店舗と魅力: 母屋と蔵部分には8つの個性豊かな店舗があります。
- 岩淵茶舗: 茶呑み処岩淵で銘茶を楽しめます。
- 特撰呉服 結城屋: 呉服や和装小物の老舗で、着物の仕立直しも行っています。
- そば処庄司屋: 150年以上の伝統を持つ老舗で、美味しい蕎麦を提供しています。
- クラシックカフェ: 蔵をリフォームしたレトロモダンなカフェで、山形の食文化を楽しめます。
- 米沢織 布四季庵: 伝統工芸のアンテナショップで、身体にやさしい商品が揃っています。
- いつもの場所: 中心街の人気カフェで、ランチや飲み会に利用できます。
- 石見銀山 群言堂: 根のある暮らしを楽しむアンテナショップです。
- KEN OKUYAMA CASA: 山形出身の世界的デザイナーが手掛ける「ものづくりの向こうの豊かなくらし」を提案しています。
七日町御殿堰は、山形の歴史と文化が息づく素晴らしいスポットです。ぜひ訪れてみてください!
山形丸ごと館 紅の蔵
山形まるごと館 紅の蔵は、山形市の中心部に位置する親水空間と再開発商業施設です。
- 歴史的な蔵屋敷: かつては紅花商人であった長谷川家所有の蔵屋敷を活用しています。山形に住む人や訪れる人が、街なかを散策しながら気軽に立ち寄れる観光複合施設です。
- 食の提供と地域特産品の販売: 山形の魅力ある食をテーマに、旬菜旬食を提供しています。また、伝統野菜をはじめとする安心・安全・新鮮な農産物の直売も行っています。
- イベント開催と観光情報の提供: 山形ならではのおもてなしを提供するため、さまざまなイベントを開催しています。観光客に山形の魅力を伝える拠点としても活用されています。
紅の蔵は、歴史と現代が調和した素晴らしい場所です。ぜひ訪れて、山形の魅力を体感してみてください!
「山形市中心街」へのアクセス!
この「山形」に行くには、電車、バス、飛行機でいくルートがあります。
ひとつづつ説明していきますね。
「山形」へ電車で行く場合
東京からは山形新幹線が便利。福島から米沢に入り、山形、そして終点の新庄へと進んでいきます。
東京駅から駅から山形駅まではつばさで約2時間45分です。
仙台からは、JR仙山線で移動できます。
仙台駅から山形駅までは快速で約1時間5分です。
「山形」へバスで行く場合
仙台から山形駅までは約1時間10分
新潟から山形駅までは約3時間40分
東京駅、新宿駅から山形駅は約6時間50分
大阪から山形駅までは約13時間50分
電車移動よりは時間がかかりますが、お仕事の都合なので夜間に移動したい場合などは便利です。
座席も広々としていたり、ほぼ横に近いくらいのリクライニングシートだったり、隣の席とのスペースが広かったりと以前に比べて快適な車両が増えています。
一度試してみてはいかがでしょうか?
「山形」へ飛行機でいく場合
東京までは約1時間10分、大阪までは約1時間20分、名古屋までは約1時間10分、札幌までは約1時間20分。
電車よりも便数は少ないですが、大阪や名古屋、あるいは札幌から山形へ行かれる場合は飛行機でいくのが楽に移動できます。
山形空港から山形駅までは、予約不要のシャトルバスが運行しています。
山形駅まで約35分。大人1,500円、子供(小学生まで)650円で利用できます。
航空機のダイヤと連動しているので大幅に待たされることはありません。
でも、航空便が大幅に遅れたときは次の接続バスのご利用となります。
また、航空機が全便欠航となった場合はシャトルバスも運休となります。
「山形市」周辺の温泉
蔵王温泉
蔵王温泉は、山形県の自然豊かな温泉地で、四季折々のアクティビティやグルメ、宿泊施設が楽しめます。以下に詳細をご紹介します:
- 泉質と特徴: 蔵王温泉は、全国第2位の強酸性の硫黄泉で知られています。この泉質は美肌に効果的で、古い肌を剥がし新しい肌に刺激を与えて自然治癒力を高める効果があります。
- 温泉ランキング第1位: 毎分約5,700リットルの湧出量を誇り、山形県内で最も人気のある温泉地です。
- 日帰り入浴施設: 蔵王温泉内には4つの日帰り入浴施設があります。
- 湯の花茶屋 新左衛門の湯: 源泉100%の「最上高湯」やさまざまな湯船が楽しめます。
- すのこの湯 かわらや: 全国でも珍しい「究極の温泉」で知られています。
- 源七露天の湯: 三角屋根の建物で、温泉マニアから支持を集めています。
- 蔵王温泉 大露天風呂: 源泉100%の「最上高湯」を楽しめます。
- 共同浴場: 上湯、川原湯、下湯の3つの共同浴場もあります。
蔵王温泉は、春から冬まで四季折々の楽しみが詰まったマウンテンリゾートです。ぜひ訪れて、美肌の湯と大自然を満喫してください!
かみのやま温泉
かみのやま温泉は、山形県の南東部に広がる温泉地で、四季折々の魅力が詰まっています。以下に詳細をご紹介します:
- 歴史と風情:
- かみのやま温泉は、江戸時代に上山城の城下町として栄え、今も古い町並みが残る歴史的な温泉地です。
- 蔵王連峰を望む高台にひっそり佇む「葉山・河崎・高松地区」と、上山藩の面影が残る「新湯・湯町・十日町地区」の2つのエリアがあります。
- 泉質と効能:
- 無色透明でさらりとしたお湯は、赤ちゃんでも安心して入れる優しい泉質です。
- 保温・保湿効果が高く、美人の湯とも言われています。
- 日帰り入浴:
- かみのやま温泉には6つの共同浴場があります。それぞれ特徴の異なる浴場で、一律150円で温泉を楽しめます。
- 外湯巡りもおすすめです。
- ヘルスツーリズム:
- 健康づくりの三大要素「運動・栄養・休息」がすべて体験できる場所として、ドイツのミュンヘン大学が認定したクアオルト健康ウォーキングコースが存在します。
- 自然と戯れながら心も癒されましょう。
- 観光スポット:
- 山形牛を使った料理が楽しめる宿や、展望露天風呂、足湯など、かみのやま温泉の魅力を存分に味わえます。
百目鬼温泉
百目鬼温泉は、山形県西バイ市にある田園に囲まれた日帰り温泉です。2006年12月にオープンし、個性的でインパクトのある施設として知られています。
以下に、百目鬼温泉の詳細をご紹介します:
- 泉質と効能:
- 100%源泉掛け流しの強塩泉で、刺激が強い温泉です。
- 美肌効果があり、古い肌を剥がし新しい肌に刺激を与えて自然治癒力を高める効果があります。
- 浴槽と湯量:
- 内湯と隣接する露天風呂があります。両方とも大きな浴槽で、湯量は豊富です。
- 濃厚な湯はモール系や鉄臭さのような臭いがあります。
- 開放感のある露天風呂:
- 周囲は田園に囲まれ、遠くには雄大な蔵王連峰が望めます。
- 露天風呂で心地よい風を感じながらリラックスできます。
- 注意事項:
- 入浴は3分以内というルールがあります。湯あたりに注意しましょう。
- 蕎麦屋併設:
- 併設されている蕎麦屋では、本格的な手打ちそばを楽しめます。
「山形市中心街」のおすすめホテル
「山形市中心街」には、素敵なホテルや旅館がたくさんあります。
その中でも立地がよく口コミでも評価の高いホテルをいくつかご紹介します。
ダイワロイネットホテル山形駅前
この「ダイワロイネットホテル山形駅前」は、山形駅東口から徒歩3分という好立地にあるホテルです。
日本全国に76施設を展開しているダイワロイネットの1施設で、「お客様に寄り添い、共に時を刻むこと」をコンセプトにしています。
駅からまっすぐに伸びた道路に面しているので、駅を出たデッキのところからも見えるホテルです。
ダイワロイネットホテル山形駅前のコンセプトは
1.JR山形駅から徒歩3分の好立地
2.全室、バス・トイレ別のセパレートタイプ
3.山形の観光名所へのアクセスが抜群
4.グループでの宿泊にピッタリ などです。
ビジネスホテルの多くはバス、トイレが一緒になっているお部屋が多いです。
複数で泊まる場合、バス・トイレを同時に使うことができないとか、湿気の問題とかあってできればセパレートタイプの方がよいという方も多いですが、すべてセパレートタイプならどの部屋に当たるかと気にする必要もなく安心ですね。
また、米沢の老舗「登起波」が提供する朝食も好評です。
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ホテルメトロポリタン山形
この「ホテルメトロポリタン山形」は、山形駅直結のホテルです。
ホテルメトロポリタンと言えばJR系列のホテルですが、メトロポリタンズはJR東日本のターミナル駅を中心に展開されています。
駅直結のホテルなのでとにかく移動に便利です。スーツケースなど大きい荷物を持っている方が多いと思うので、雨や雪の日でも傘を差さずに移動できるのはうれしいですね。
ホテルメトロポリタン山形の魅力は
1.風光明媚な山形で、その地域でしか出会えない喜びをお届け
2.山形ならではの客室での癒しの力
3.山形の旬の味覚を味わう日本料理と山形が誇るブランド牛を味わう鉄板焼き
などです。
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リッチモンドホテル山形駅前
この「リッチモンドホテル山形駅前」は、JR山形駅西口から徒歩5分の場所にあります。
リッチモンドホテルは「快い」滞在を満喫できるように「お客様のために常に進化するホテル」を目指しています。
リッチモンドホテル山形のこだわりは
1.電車でも車でもアクセスが良好なこと
2.出張や旅行での宿泊を快適に過ごせるお部屋が用意されていること
3.山形の郷土料理をふんだんに取り入れた朝食
4.無料で利用できるラウンジコーナー
などです。
ホテルの目の前に山形県総合文化芸術館があるので、目印にもなりますし、コンサートやイベントでお出かけの方にはより便利なホテルと言えます。
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「山形」のまとめ
「山形市中心街」は、ビジネスや山形観光の拠点としても便利ですし、山形駅付近にも見どころがたくさんあります。
自然が豊かで四季折々の美しい景色が楽しめる山形は、地震や水害などの災害の少ない街です。
温泉もたくさんあり、地元の方にも愛されています。
自然、文化、食、温泉など多彩な魅力のある山形市の見所と周辺のおすすめホテル情報をご紹介しました。
山形を訪れる際には、ぜひ山形駅周辺を拠点として東へ西へと足をのばしてみてください。
ぜひ山形県、そして山形駅周辺を堪能してくださいね!
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